長野県の鋳物会社13社が集い、中堅社員教育を軸に活動する「次世代鋳物師会」を2022年10月に発足しました。

長野県鋳物工業協同組合は、リーマンショック当時はなんと6社しか参加しておらず、以降少しずつ会員企業を伸ばし、現在では鉄・非鉄合わせて13社となりました。（2023.4月現在は14社）その中で同様に声が上がるのが、人財不足についてです。（勿論、材料高騰も課題ではありますが…）特に悩みとなっているのは、次の次の幹部候補が見いだせていないという事です。社長の右腕や左腕となる取締役級の人財はいますが、その方々の右腕左腕は？…またその先は？会社の規模にもよりますが、先を見据えた組織が築けない会社は多いのではないでしょうか。

昨年の組合会にて千野理事長から「経営者同士の会合は多いが、若手社員の横の繋がりは極めて薄い。技術品質に限らず鋳物に携わる社会人としての悩み等を話せる機会が必要なのでは」という意見に組合企業全社が賛同。そして13社から選出されたのは、20歳～50歳までの、将来が期待されている各社の若手～中堅社員でした。（写真1）

年度が替わり、邵新理事長からは「新しい世代を担う鋳物人なので、次世代鋳物師の会でいきましょう」という事で当会がスタートいたしました。会長や副会長の任期は単年度制として、出来る限り全員が運営（研修内容決定・司会・挨拶・出欠・設営）や主催（経営側の考えを身につけるシミュレーション）を担い、そして夜は酒を交わし鋳物を熱く語る、(時には遠隔地へ視察や他団体との交流も)。そうやって多くの経験を得ることで、企業を発展に導く心構えを持った人財が成長してくれる事を願っています。

第一回研修会(会場：株式会社ヤマトインテック)

開催日：2022年10月7日
会　場：株式会社ヤマトインテック
参加者：会員20名、オブザーブ3名、訪問先企業3名

組合員会社見学：株式会社高和製作所

開催日：2022年12月

組合員会社見学：越川工業株式会社

開催日：2023年3月